2车线规模のプレキャスト覆工の実大施工実験に成功
お知らせ2025年06月19日
-山岳トンネル覆工コンクリート施工の品质?安全性?生产性向上へ前进-
当社は、戸田建設(株)(本社:東京都中央区、社長:大谷 清介)、ジオスター(株)(本社:東京都文京区、社長:堀田 穣)と共同で開発した山岳トンネル用プレキャスト覆工コンクリートによる2車線規模の実大施工実験を行い、実現場に適用できることを実証しました(図-1)。
山岳トンネルの覆工コンクリートは従来、现场打ちで构筑しますが、3社は品质?安全性?生产性の向上を目指し、プレキャスト覆工の开発を进めてきました※1。今回の実験で、実大规模でも安全かつ円滑な施工が可能であることを実証し、実用化に向けて大きく前进しました。
図-1 プレキャスト覆工の施工手順と実大施工実験状況
※1 戸田建設(株)プレスリリース
山岳トンネルの品质や施工性を画期的に改善-新设トンネルの覆工コンクリートのプレキャスト化を模拟覆工で検証-
1.开発の背景
山岳トンネルの覆工コンクリートには、施工区画の継ぎ目である目地部でのうき?はく离や漏水、狭隘な空间での打设作业、强度発现までの养生时间など、品质?安全性?生产性に関する様々な课题があります。従来の现场打ちによる施工法ではこれらの课题解决が难しいため、3社は抜本的な対策としてプレキャスト覆工の共同开発を进めてきました。
2.本技术の概要
本技术は、1m幅のトンネル断面リングを3分割したプレキャスト部材として工場で製作し、現場に搬入して、以下の手順で施工します(図-1、図-2)。
- ① 組立 :架台上で2リング分のプレキャスト部材を、リングごとに左右を反転させ、継手位置が千鳥配置になるよう組み立てる。
- ② 架台縮小:ジャッキにより架台を縮小し、2リング分を自立させる。
- ③ 移動 :H形鋼レール内のベアリング(鋼球)で摩擦を低減して、2リング分をウインチで移動させる。
- ④ 連結 :先行リングと鋼棒で連結する。
- ⑤ 裏込め :一定の区間ごとに覆工背面の空間へモルタルを注入する。
- ※以降、①~⑤を繰り返す。
本技术では、組立作業を坑外の広い空間で行うため、坑内で行うよりも安全に施工できます。また、架台の中央には重機やダンプトラック等が通行できる空間を確保しているため、掘削と同時施工が可能です。
これまでには、内空幅3m規模の模擬実験により本技术の成立性を確認し※1、さらに(国研)土木研究所との共同研究を通じて従来の现场打ちの覆工と同等の耐荷力を有することを确认しています。
図-2 プレキャスト覆工と架台の概要
3.実大施工実験
今回の実験では、2车线规模のプレキャスト覆工を4リング分使用し、组立から移动、连结までの一连の作业を行いました(図-1)。その结果、全作业を安全かつ円滑に行えることを确认しました。
実験は(株)エムケーエンジニアリング加贺工场で実施し、発注机関や研究机関などから约30名の视察を受けました(写真-1)。
写真-1 公開実験の様子
4.今后の展望
今後は、実際の現場への本技术の適用を推進し、さらなる改良に取り組むことで、山岳トンネル工事における覆工コンクリート施工の品質?安全性?生産性の一層の向上を目指してまいります。
